BENGALI LANGUAGE TRANSCRIPTION in THIS SITE ⇒Wikipedia ベンガル地方=バングラデシュの公用語であり、インド国内カルカッタでも使われるベンガル語もサンスクリットの子孫 であり、ベンガル文字もインド系の文字であるから従って当サイトのベンガル語転写法も梵語のそれに準拠することと するが、梵語との具体的な差異については、文字を示しながら発音法も合わせて説明することにする。 まずベンガル文字の母音の独立形は次のようになる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() そして半形は、 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ただし ・ヒンディー語と同様に語末では子音字の内部母音「a」は読まない。 ・母音で長短の別は消失している。 ・従って「a ̄」→【ア】音だが、代わりに「a」→【広口の「オ」】または完全な【オ】音である。 これに伴い「ai 」→【オィ】音 「au」→【オゥ】音である ・「e ̄」→単語によって【エ】または【「ア」と「エ」の中間音】となるので 「e ̄」→【「ア」と「エ」の中間音 】である時は「ae」に変更 するものとする。 子音字の方は、次のようになる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さらにベンガル語では【r】音の反り舌音とその帯気音が存在するので対応字を「rレ(a)」「rレh(a)」で表すものとする。 ![]() ![]() また、「t(a)」字はあるが、内部母音の無い【t】音だけの文字もあり、これを「t・」で記すことにする。 ![]() なお、現在では「w゛(a)」字は殆ど子音連続「C w゛」の形でしか残っておらず、さらに新しい正書法では代わりに「b」字を 使う。しかしこれでは混乱をきたしかねないから、当サイトでは臨機応変に「b」または「v」で転写する。 「b」字→【v】音を表す時は「v」に変更 しかし【v】は今では摩耗して無音であることも多い。 同様に「y」字も子音連続「C y」の形でしか残っておらずそれも無音となることが多い。しかし「y(a)」字自体は死なずに 「C y」の形以外では通常は「ヂャ行」で読まれるようになった(語中のd#a)。なお、子音連続においては「y(a)」字は次の ような結合形(ジョポラ形)になり形が変わる。 「C y」=「C 」字(含無母音記号)+ ![]() 当然これは無音だが、語頭以外で「C y」のC は促音になり、語頭では「C ya( ̄)」〜【C ae】となる効果がある。 そうすると即ち「y」「w゛」本来の音はベンガル語では摩耗しており、単独では生じない、ということになりそうだが、一方で 比較的自由に使える”y(a)”字が別個に設けられており、しかし最近ではそれすらも摩耗して話者によっては【エ】音で 読まれるが故に一般にこれは「【e】の半母音」と説明されているが、当サイトではこれを「 ![]() ただしこれには無母音記号を付けることができないばかりか、その前の子音にも無母音記号を付けることができず、 記述に曖昧さが生じるが、これは転写記号で厳密に明記すればよい、とはいうものの話者によっては内部母音の有無 がまちまちであり、その場合は「(a)」の記法を残し留保しておくしかない。 厄介なことに最近の話者の中には「 用法という利点も生じることになる。 なお、特殊な読みとして「o ̄ いるが、「 ベンガル語では「s」「sレ 」「s# 」は基本的に全て「s# 」字の音に殆ど等しい。ただし子音連続「s#C 」の形では「s# 」は 【s】音になり、状況によっては「s」字も【s】音のままでありうる。そこで当サイトでは、 「s」→「シャ行」ならば「∫」に変更 とすることとする。「s C 」の形においては殆ど【s】音であるが、それ以外では「シャ行」で読んでおけばおそらく相手に 通じはすると思われる。 なお、現代では「n# 」は殆ど普通の【n】音になっているようである。 その他の記号は次のようになる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ただしこれも一部は発音が異なる。 ・「h゜」→語末で【h】/語中で無音(直後の子音を促音化することもある) ・「m・」→【ング】 ・「¥」→【ニュ】(実際は殆ど【ン】音) または無音 そこで「h゜」「¥」に関しては転写記号を臨機応変に変えることとする。 無音の「¥」→「¥。」 「h゜」→「h゜」(【h】)/「h゜。 」(【無音】) 後続子音「C 」を促音化する時は「C 々」とする しかしこれらは変動が激しいので将来的にはどうなるか分かったものではない。 付録 転写と発音の例 ![]() 「e ̄」音が【「エ」と「ア」の中間音】である時は「ae」で転写する。語末は無母音記号が無くても内部母音は読まない。 ![]() アヌスヴァーラ記号「m・」は【ング】音で読む。そしてベンガル語に母音の長短の区別は無い。 前半は「ベンガル」、後半は「国」の意である。 ![]() チャンドラビンディは基本的には【ニュ】音だが殆ど【ン】に聞こえる。ベンガル語の内部母音は【オ】っぽく変調している。 ![]() チャンドラビンディが読まれぬ場合の例。 ![]() ヴィサルガ記号「h゜」が本来の音で読まれている。 ![]() この場合の「h゜」は無音だが、さらに直後の子音を促音化する例にもなっている。 ![]() ベンガル語の「y」は基本的に「ヂャ行」で読む。内部母音が【オ】っぽく変調しているので「au」も【オゥ】っぽくなる。 ![]() 子音直後の「y」(ジョポラ)は無音だが、直前の子音を促音化する。語末は「破れた ta 」だが普通の「t」でもOK。 ![]() 子音直後の「y」でも語頭の子音連続にあるならば「ya( ̄)」は「ae」と同じ音になる。 ![]() 「 (【エ】がひょっとしたら【ェエ】なのかもしれないので完全に無音なのかは良く分からない) ![]() 「 ![]() 「 ヒンディー語などにも同様の単語があるのでこの場合は単なる子音であり、よって【ェ】または【y】で読むことになる。 ![]() この場合も話者により様々に発音されており、「 「s」は大抵の場合「シャ行」になる。 ![]() 語末の「 ![]() 「o ̄ ![]() 子音直後の「b」字は元は「w゛」字である可能性があるので「v」で転写するが、現在は無音となっている。 ![]() 他の子音の直前の「s」字は大抵の場合そのまま【s】音になる。(実は「st」は「合字」であるがズルをしている) ![]() 他の子音の直前の「s# 」字も【s】音になってしまう。(「s# r」は実は合字形をしているが分かり易さ優先) 付録 お役立ちサイト あかたまねぎ::ベンガル語 − ベンガル文字初歩 ベンガル語単語集 <Web版> − 日⇔ベンガル語辞書 発音付き シカゴ大 DDSA::英⇔ベンガル語辞書 − 別にもう一つあるがこちらの方を使う 発音は載ってない Virtual Bangladesh::英→ベンガル語辞書 − それほどのものではないが発音も載っている Bengali character picker − ブラウザ上でベンガル文字が入力できる |