TIBETAN TRANSCRIPTION in THIS SITE ⇒Wikipedia ⇒日本語表記法 チベット文字はインド系統に属するので、本サイトのチベット語転写もサンスクリットやパーリ語のそれに 準じて行われる。ただし梵語にない発音に対応する文字もあるので、それらには次のような記号を割り振る こととする。 ’ t$ t$h d$ d$h z z# ・「’」=【声門破裂音 】 母音を力んで発する時に生じる子音。便宜上、単なる音の区切りとして読んでよい。 ・「C $ 」=子音「C 」に対応する破擦音 「t$ 」=「ツァ行 」 「d$ 」=「ヅァ行 」 「t$h 」「d$h 」はこれらの帯気化した音 ・「z# 」=「ジャ行」 またさらに付加的な規則として ・「y」字が直前の子音を拗音化する(小さい「ャ行」を付す)時はこれを「#」と書く ・一部の帯気音では「C h 」ではなく「C 」+「h」で書くことがある ・長母音は「V  ̄」でなく「’」+「V 」で書くことがある 転写規則は以上で終わりだが、厳密を期する為に対応するチベット文字も示しておくことにする。 チベット文字の子音字は次のようになる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ここでチベット語が本来持っていない反り舌音「C レ 」が他の文字の左右反転で作られていることが分かるが、 これをチベット人は反り舌でない普通の音「C 」で(ただし「sレ 」では「シャ行」で)読む(といっても現代では反り舌 音自体は別の場面で現れ得る)。そして気息を伴う濁音「C h 」が通常の濁音「C 」の下に「h」を付して作られて おり、これもやはり元からあった音ではないが、従って本サイトではこれを「C 」+「h」で転写することもある。 チベット語特有の破擦音「C $ 」も拗音「C # 」にひげが付いた形になっているが、昔は両者が同形であり、梵語 と蔵語で使い分けていたのである(最近ではパーリ語の【lレ 】音も「l 」字のひげで示すことがある)。そして「w゛」字 は「b」と「l 」とを合わせた形になっているが、昔は「b」字が「w゛」字を兼ねていたからあり、チベット人はこれを単に 【w】音で読む。 次に母音の半形は、 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() すると「’」字が母音の長音化に使われていることが分かるが、従って本サイトでは時にはこれを「’V 」の ように転写することもある。しかしこれらの長音をチベット人は実際には全て短母音で読む(ただし長音 自体は別の場面で生じ得る)。「r・」「l・」は左右反転した「i 」と「r」「l 」とで出来ているが、この「i 」反転の 音価は現在のところ不明である。 母音の独立形を示すには、独立形の【a】字 ![]() に上記の符号を付せばよい。 逆に子音字から内部母音を取り去って子音のみを取り出すには、 ![]() を使う。その他の記号は次の通りになる。 ![]() ![]() ![]() ![]() これで梵語が転写できるようになったので、現代チベット語の話に移るが、概ねラサ方言を基本とする。 現代チベット語では無母音記号は使用されないので、子音が内部母音を帯びているかどうかはチベット語の 音節の構造から推測するしかない。音節は次の記号で区切られて表記されることになっている。 ![]() しかし本サイトでは音節はただ単に分かち書きするだけである。そして(「-’i 」「-’u」「-’o」等の助詞を除いて) 各音節はただ1つの母音を含み、最大でも「C C 3V C 2 」の形になる。ここで「C 」「C 2」「C 3」は1・2・3つ までの連続子音で、「C 3」が各子音字を縦に並べて記される他は普通に横方向に並べられ、そして母音「V 」 は「C 3」に付される。なお、梵語の子音連続はそれほど激しくないので、転写仏典などもこの記法で十分記述 可能であり、実際に現代ではそうしている。 「C 3」の基本となる子音を「基字(ミンシ)」と呼び、これに「頭」と「足」が付いて「C 3」になる。そして「C 2」の それぞれの子音を「後置字」「再後置字」、最初の「C 」を「前置字」と呼ぶことにする。そうすると拗音化の「y」 (つまり「#」)や帯気音化の「h」、長母音化の「’」などもまた「足」であることになる。現代語では「頭」「足」 「後置字」「前置字」「再後置字」は「基字」と「後置字」と異なり好き勝手な字を取りうるわけではないから、 転写記号を単に並べただけでもこれらをなんとか判別はできる。しかしながら、現在語の子音連続は大幅に 短縮されて発音されており、単なる【C V C ´】になっているが、失われた音情報は声調によって補われる。 現代語の発音では濁音「g」「d#」「dレ」「d」「d$」「b」は全て清音で気息を帯びており、従って「kh」「t#h」・・・など に等しくなっているが低昇声調が生じることにより分別がなされる(「gh」「d#h」・・・なども「g」「d#」・・・と同じ音に なるがチベット語本来の音でないので無視する)。そして何の意味も無く他の有声音も低昇声調が付されている が、それは上の方に黄字で既に示しておいてある。「’」は低昇声なせいか知らぬが、現代では弱めに発声する。 低昇声調でない音は高平声調である。しかし実際には音節末の子音によっては下降調を帯びることもあるので、 従って声調は高平・高降・低昇・低昇降の4つとなる。2音節語では次のように声調が構成される。 ・高平/降+高平/低昇→高高 ・高平/降+高降/低昇降→高低 ・低昇(降)+高平/低昇→低高 ・低昇(降)+高降/低昇降→昇降 そして3音節目以降は声調は無関係になる(軽声)。ただし2音節目が接尾辞など独立性の無いものであれば、 それも軽声になる。中国語等では気息を帯びていない音が濁音扱いになるが、チベット語では日本人の耳には どちらかと言うと低昇(降)声調の音の方が濁音っぽく聞こえる。 ここで頭子音「C C 3」の短縮規則も説明しておくことにするが、「基字」に「頭」「足」・・・などを付加した時の変化 で解説する。(特に断らぬ限り声調は変化しない) ・「足」(「_’」「_h」「_w゛」「_y=#」「_r」「_l 」)による変化 ・「_’」=長母音化の記号(既出) ・「_h」=帯気音化(既出) ・「_y」=「#」=拗音化(既出) ただし ・「_k#」→「チャ行ッぽいキャ行」で 「_ kh#」はその帯気音 「_g#」は「kh#」に同音 ・「_p#」→「チャ行」で「_ ph#」はその帯気音 「_b#」は「_ ph#」に同音 ・「_m#」〜「ニャ行」 ![]() ・「_r」=反り舌化・音色の変化など ・「_k_r」「_t_r」「_p_r」→「反り舌のタ行」で「_ kh _r」「_ th _r」「_ ph _r」はその帯気音 「_g_r」「_d_r」「_b_r」は「_ kh_r」...に同音 ・「_s_r」→「反り舌によるシャ行」または単なる【s】音だが、最近では単語によっては「反り舌のタ行」となる ・「_h_r」→「反り舌によるシャ行」 ・その他(「_n_r」「_m_r」「_ s# _r」)は無変化 ![]() ・「_l 」 ・「_z_l 」→【t】だが直前の母音が鼻音化する(鼻に抜ける) ・その他「_k_l 」「_g_l 」「_b_l 」「_s_l 」は全て【l 】音だが高平声になる ・「_w゛」=無音 何の変化も無いが、形が変わっている ![]() これは基字「k」「kh」「g」「n#」「d」「t$」「t$h」「z#」「z」「r」「l 」「s#」「s」「h」に付くが、足付き字「_ ph _y」「_g_r 」 のさらに下にも接続し得る ・「頭」(「r_ 」「s_ 」「l_ 」) ・「r_ 」「s_ 」=気息消去、上昇声調 ・基字「g」「d#」「d」「b」「d$」とその足付き字を無気息にするが自身は無音になる (「r/s_g_ 」→【k】 「r/s_ d# _ 」→「チャ行」 「r/s_d_ 」→【t】 「r/s_b_ 」→【p】 「r/s_ d$ _ 」→「ツァ行」 ... など) ・基字「ng 」「n# 」「n」「m」「r」「l 」とその足付き字を高声調にするが、自身は無音(「r_r_ 」は無い) ・その他(「_k_ 」「_ t# _ 」「_t_ 」「_t$_ 」「_p_ 」)は変化無し ・「l_ 」=気息消去、上昇声調、前鼻母音など ・基字「k」「g」「ng 」「t# 」「t」「p」とその足付き字に関しては↑「r_ 」「s_ 」同様に作用 ・基字「d# 」「d」「b」とその足付き字に関しても同様だが、同時に直前の母音を鼻音化もする(鼻に抜ける) ・「l_h_ 」→【舌脇で摩擦するラ行】(「サ行」のように聞こえることもある) ・「前置字」(「g-」「d-」「b-」「m-」「’-」) ・「g-」「d-」「b-」=頭「r_ 」「s_ 」に概ね同様 ・ただし組み合わせは以下のもののみが見受けられるようである 「g-」と基字「t# 」「n# 」「t」「d」「n」「t$ 」「y」「s」「s# 」「z」「z# 」及びその頭無し足付き字 「d-」と基字「k」「g」「ng 」「p」「b」「m」及びその頭無し足付き字 「b-」と基字「k」「g」「t# 」「t」「d」「t$ 」「s」「s# 」「z# 」「z」及びその足付き字、 そして「s_k_ 」「s_g_ 」「r/s_ ng _ 」「r_ d# _ 」「r/s_ n# _ 」「r_ d$ _ 」「r/s_n_ 」「r_l_ 」及び足付き字 ・「r_ 」「s_ 」様の作用は次のように拡張される 「g/b-_z_ 」「g/b-_ z# _ 」も無気息になる 「g-_y_ 」も高平声になる 「g/b-_s_ 」「g/b-_ s# _ 」も変化無し 「b-r_ 」「b-s_ 」は「r_ 」「s_ 」と同じ ・「d-b_ 」〜【w(高平)】(「d-b u」は単なる【ウ】)だが、「d-b_ 足」においては無音で「足」以降のみ読む (最近では「d-b a」〜【ワ】は稀に【オ】となり、それ以外の「d-bV 」においては「d-b_ 」は無音) ・「m-」「’-」=頭「l_ 」に概ね同様 ・ただし組み合わせは以下のもののみが見受けられるようである 「m-」と基字「kh 」「g」「ng 」「t#h 」「d# 」「n# 」「th 」「d」「n」「t$h 」「d$ 」とその足付き字 「’-」と基字「kh 」「g」「t#h 」「d# 」「th 」「d」「t$h 」「d$ 」「ph 」「b」とその足付き字 ・基字「kh 」「t#h 」「th 」「t$h 」「ph 」に関しては無変化 ・「m/’-g」も直前母音の鼻音化を引き起こす そして末子音「C 2」の方は次のようになる。幾つかの文字は声調の後半を下降させる、つまり「高平」→「高降」 「低昇」→「低昇降」にする効果があるので、たとえ無音でも無視はできない。そして直後の音節の頭が直前の 母音を鼻音化し得るなら、無音の末子音を飛び越えてそれを行うことができる。 ・「後置字」(「-g」「-ng 」「-d」「-n」「-b」「-m」「-r」「-l 」「-s」「-’」) ・「-b」〜【p】だが声調も降下させる 最近では自身が音を失う代償に直前の母音が長くなる単語もある ・「-’」〜無音(単に前の子音が基字であることを示すために使われる) ・「-ng 」〜最近では単なる【n】になりつつある ・「-g」〜【k】 だが最近では自身が音を失う代わりに直前母音を長音にし声調を降下させる ・「-d」〜【t】 だが直前の母音「a」「u」「o ̄」をウムラウトにする (「a」→【広口のエ】、「u」→【「イ」の口で「ウ」】、「o ̄」→【「エ」の口で「ウ」】) 最近では自身が音を失う代わりにウムラウト音を長音化し声調を降下させる ・「-r」〜【r】 だが最近では自身が音を失う代わりに直前母音を長音化する ・「-l 」〜【l 】 だが直前母音のウムラウトを引き起こす 最近では自身が音を失う代わりにウムラウト音は長音になる ・「-n」〜【n】 だが同時に直前母音のウムラウトを生じさせる ・「-s」〜自身は無音だが、直前母音をウムラウト及び長音化させ声調を降下させる ・「再後置字」(「-s」のみ 古典語では「-d」もあった) ・「-s」〜無音だが声調も降下させる 組み合わせは「-gs」「-ngs」「-bs」「-ms」の4つのみ ・「-d」〜組み合わせは「-nd」「-rd」「-ld」の3つのみ 次に文法的な事項に関する発音上の注意を述べておく。 ・助詞「-’i 」(〜の)が母音の後ろに付く時、前の母音「a」「u」「o ̄」と助詞は融合し、ウムラウトの長音になる ・接字「-ba」「-bo」が母音の直後や「d」「r」「l 」の後ろにある時は「b」は【w】で読むことが多いが、最近では それすら消失してしまうことがある 付録 転写と発音の例 ![]() 帯気音「th」は便宜上「タ行」でOK、声調は「高平」。音節末子音「b」は【p】音を持ち、声調の後半を降下させる。 ![]() 「o ̄」や「e ̄」は短母音で読む。末子音「d」=【t】は直前の母音をウムラウトにし、声調の後半を降下させる。 【オ】のウムラウトは【ウ】っぽく聞こえる。現代口語では「d」が消える代わりにこのウムラウト音が長く伸びる。 ![]() 「’」は本来は声門閉鎖音だが、現在は弱まっており、かすかに息漏れしているかのような音になる。しかし カナ表記ではこれは特に書く必要もない。末子音「g」=【k】は現代口語では声調の後半を降下させるが、 自身の音が失われる場合は代わりに直前の母音が長く伸びる。 ![]() 現代口語だと音節末子音「r」は己の音と引き換えに直前の母音を伸ばすことになるが声調は変わらない。 「高平」+「低昇」の声調の組み合わせによって全体の声調は「低・高」となる。よって後半の声調が「高い」 のだから「bu」は【プ】となるべきであるが、文語では声調はさして重要ではないので【ブ】のままでもよい。 ちなみに「nor」=「富」及び「bu」=「息子、小さいもの」であり、チベット人は「如意宝珠」の意を込めて ダライ・ラマのことを「ノルブ」とも呼ぶ。 ![]() 別に梵語起源と言うわけではないが、母音の独立形が使われており、そこは高平声になる。【ア】のウムラウトは 【エ】っぽく聞こえる。 ![]() 複合語の3番目の音節は常に軽声である。「rin=価値、富」に、小辞「po」を付して別の名詞を作っているが、 これはチベット語で広く行われている手法である。「t#he ̄」は「偉大な、大きな」の意。 ![]() 「y足」は普通に拗音であるので「#」に記法を変えている。「r」頭は「g」の前では殆ど何も変えないが、末子音「l 」 は直前の母音をウムラウトにし、消失する場合は直前の母音を長く伸ばす。 この語は「rg#al=征服、勝利」に男性用の小辞「po」を付して作られているが、「女王」なら「rg#al mo」になる。 ![]() 「ph#」は「チャ行」になる。「p#」も「チャ行」であり、「b#」は「ヂャ行」になる。 ![]() 「m#」は「ニャ行」で読まれる。「s」頭はこの「m(+足)」を「高平」声調に変えるが自身は無音となる。 「ug」は「u」ウムラウトの長音であるが、そのまま【ウー】に聞こえる。 これは「z#a」=「麻痺した、水分」と「sm#ug」=「ペン、もやし」との造語になっている。 ![]() ここでは「y」が基字であり、最初の「g」が前置字なので「#」は使わない。「y」は低昇声だが無音の前置字「g」に より高平声になる。 ![]() 基字「s」+足「r」は大抵【s】音になる。最後の後置字「s」は無音だが、直前の「a」をウムラウトの長音にする。 ちなみに「令嬢」は「sras ma」になる。 ![]() 上同様に基字「s」+足「r」は【s】音になるが、最近では「反り舌のタ行」でも読まれている。末子音「n」は直前の 母音をウムラウトさせる。 この語は「sran」=「不屈、堅い」に女性小辞「ma」を付して作られている。 ![]() 基字「g」+足「r」は「反り舌のタ行」(の帯気音)になるが低昇声のままなので「ダ行」に聞こえる。頭「s」も前置字 「b」も「基字g+足」を殆ど変えない(気息は消える)。最後の「s」は再後置字であり声調の後半を降下させるが、 その前の後置字「b」で既に降下してしまっている。 ![]() 現代口語では「’i 」と直前の母音は融合して発せられ、この場合は「a’i 」は「a」ウムラウトの長音になる。 ここでの「’i 」は接字ではなく、「da ̄la’i 」全体がモンゴル語で「海」の意味を持つが、これは初期のゲルク派の 指導者が「rg#a mt$ho」=「海」をその名の一部に持っていたからで、それ以降のダライラマもずっとそうである。 前半は外来語なので声調はそういうものとして深く考えずに割り切る。「a ̄」は短母音で読む。 「bl 」は高平声の【l 】音になり、「blama」は「上人、聖人、(宗教上の)師」の意。 ![]() 基字「z」+足「l 」は【t】音になるが、「z」の低昇声調のままなので「ダ行」となる。単語「zla」=「連れ合い」から 小辞「ba」で別の意味の語を導いているが、母音の直後などでは「ba」は【ワ】で読まれることになる。 ![]() この「h」は足でなく基字であり、「l 」の方が頭である。「h」が高平声なので「lha」も高平声であり、概ね「ラ行」でよい が、実は無声音である。 この語は「lha」=「神」と「sa」=「大地、階層、場所」から作られており、よって「神のおわす場所」を意味する。 ![]() 「l 」頭が基字「d」等に付くと、その直前の母音が鼻音化されるが、前半の末子音「’」は無音だから鼻音化はこれを 飛び越えて行われ得る。基字「g」の前の前置字「d」はこの場合は殆ど何も変えない。 「dga’」=「満ち足りた、優しい、喜び、幸せ」及び「ldan」=「〜を有している、〜に恵まれた」だからこれは「満足な 状態にある」ことを意味するが、兜率天に住む天部は浮逸が少なく喜足の心を生じるので弥勒菩薩などが住まう場所 とされる。 ![]() 前置字「’」と基字「b」等の組み合わせも直前母音の鼻音化を生じ得るが、基字の音や声調は変わらない。 「’bras」だけでも「米」の意になるが、「bz#e ̄s」=「取り上げる、受け入れる、身につける」がさらに付されている。 ![]() 前置字「d」+基字「b」は【w】音になる。しかし例えば「dbang yod(暴力)」のような熟語では「dba」〜【オ】になる。 ![]() 「dbu」は単なる【ウ】音である。そして「w゛」足は現代では何の効果も無い。「z#w゛a」だけでも「帽子」だが、 「dbu」=「頭」をさらに付すことにより敬語を表現している。 ![]() 「db+足」の形では「足」以降のみ音を持つ。 付録 お役立ちサイト The Tibetan Language Student(英語) − チベット語初歩 Tibetan Language for beginners(英語・PDF) − 文法初歩 バージニア大::THDL(英語) − 拡張ワイリー・西蔵文字・発音で引ける辞書がある ただし声調は無い English to Tibetan Online Dictionary(英語) − 英→蔵辞書 東外大::チベット語研修PDF・会話編 − 発音と声調とかも載っている ↓と同じ人 東外大::星泉研 − 拡張ワイリー・西蔵文字・日本語で引ける声調付き辞書や地名・人名事典がある ヒット率と鯖の調子はそれなりw その他にも諸々 Tibetan character picker − ブラウザ上でチベット文字を入力できる 注意:ワイリー転写法によるアルファベット転写では ・帯気字「C h 」→「C h」 ・「t# 」→「c」 「d# 」→「j 」 「s# 」→「sh」 「z# 」→「zh」 「n# 」→「ny」 ・「t$ 」→「ts」 「d$ 」→「dz」 ・「y」「#」→「y」 だが 「gy」(基字は「y」)→「g.y」 とする そしてバージニア大THDLによる拡張ワイリー転写法(PDF)ではこれに加えて ・「頭」「足」と「基字」は「+」で繋げる(「n+y」や帯気音・反り舌音関連の他は省略されることも多い) ・「tレ 」→「T」 「thレ 」→「TH」 「dレ 」→「D」 「nレ 」→「N」 「sレ 」→「Sh」 ・「m・」→「M」 ・長母音は大文字で記す ・「g.y」は日本では「g-y」とも書かれる 注意:中華人民共和国教育部の定める「蔵文ピンイン」では ・実際の発音に則したアルファベット転写を行い、声調は記さない ・【k】→「g」 【kh】→「k」 【ng】→「ng」 ・「チャ行っぽいキャ行」→「gy」 その帯気音→「ky」 ・「チャ行」→「j」 その帯気音→「q」 「ニャ行」→「ny」 ・「反り舌のタ行」→「zh」 その帯気音→「ch」 ・「ツァ行」→「z」 その帯気音→「c」 ・【t】→「d」 【th】→「t」 【n】→「n」 ・【p】→「b」 【ph】→「p」 【m】→「m」 ・【r】→「r」 【l 】→「l 」 【y】→「y」 【w】→「w」 ・「舌脇で摩擦するラ行」→「lh」 ・【s】→「s」 「シャ行」→「x」 ・「反り舌によるシャ行」→「sh」 ・【h】→「h」 ・【’】→明記しない 母音の長音化も明記しない ・【ア】→「a」 【i 】→「i 」 【ウ】→「u」 【エ】→「e^」 【オ】→「o」 ・【「ア」のウムラウト】→「a¨」「ai 」 【「ウ」のウムラウト】→「u¨」 【「オ」のウムラウト】→「o¨」「oi 」 ・直後の子音によっては母音が鼻音化するがそれは単に「V n」で記す ・語末の「g」字は無音でもそのままにする |