TAMIL TRANSCRIPTION in THIS SITE ⇒Wikipedia タミル語の表記に用いるタミル文字は北部インドのブラーフミー文字の影響を受けて考案された ので、当サイトのタミル語転写法も自然とサンスクリットやパーリ語のそれに準ずることとなる。 ただしドラヴィダ語族に属するタミル語の発音体系はサンスクリットのそれとは当然異なるが、 タミル文字にはタミル語を表記するための最低限の文字しか用意されていない。(梵語の表記 には姉妹文字とも言えるグランタ文字を用いるので問題ない。)そこでこのページの目的としては 梵字転写法との違いを述べるだけで済むことになる。 ・帯気音が存在せず、有声音も少ないので以下の子音字が存在しない。 「kh(a)」「g(a)」「gh(a)」「t#h(a)」「d#h(a)」「tレh(a)」「dレ(a)」「dレh(a)」 「th(a)」「d(a)」「dh(a)」「ph(a)」「b(a)」「bh(a)」 (なお、「s」「s# 」「sレ 」「h」「d# 」音は外来語にのみ使われ、 「h゜p」〜【f】 「h゜d# 」=【z】 のような記法も使われる) ・【r】の反り舌音が存在するので当サイトでは対応子音字を「rレ(a)」で表す。 ・舌先と歯を使う「n」「lレ」に対して舌先の後退した音も存在するので 当サイトでは対応する子音字を「n⊥(a)」「lレ⊥(a)」で表記する 一応厳密を期するために以下に文字の具体的な形を示す。子音字は以下の通り。 =「k(a)」 =「ng(a)」 =「t#(a)」 =「d#(a)」 =「n#(a)」 =「tレ(a)」 =「nレ(a)」 =「t(a)」 =「n(a)」 =「p(a)」 =「m(a)」 =「s(a)」 =「sレ(a)」 =「s#(a)」 =「h(a)」 =「r(a)」 =「 l(a)」 =「lレ(a)」 =「y(a)」 =「w゛(a)」 そしてタミル文字固有の子音字は、 =「rレ(a)」 =「lレ⊥(a)」 =「n⊥(a)」 母音字の独立形の方は、 =「a」 =「 i 」 =「u 」 =「a ̄」 =「 i ̄」 =「u ̄」 =「 e ̄ 」 =「 o ̄ 」 =「 ai 」 =「 au 」 母音字の半形は次のようになる。 =「 i 」 =「u」 =「a ̄」 =「 i ̄」 =「u ̄」 =「 e ̄ 」 =「 o ̄ 」 =「 ai 」 =「 au 」 その他の補助記号は、 = 「無母音記号」 =「m・」 =「h゚」 タミル文字の子音字は濁音に乏しいが、実は語中では清音字でも基本的に濁音で 読むことになっている。ただし同じ子音が重なる時は澄んだ音になり、同一調音点 に属する鼻音の後ろでは濁った音となる。 付録 お役立ちサイト シカゴ大 DDSA 辞書 − 南アジア諸言語⇔英 注意:学術的な通常の転写法としては 「rレ 」→「r」 「lレ⊥」→「l 」 「n⊥」→「n 」 |