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現代ウェールズ語では以下のような文字を使用する。

 a b c ch d dd e f ff g ng h i l ll m n

 o p ph r rh s t th u w y

さらに母音の長短をはっきりさせるために「^ / ¨」「`」記号を付すことができ、「´」でアクセント
の有無を明示することもできる。


表記規則はこれで終わりだが、これだけではなんなので読み方も解説する。


通常の母音字は短母音とも長母音ともなるが、「^」を付すと長音、「`」を付すと短母音である
ことを明示的に示すことができる。

しかし注意せねばならないのは、元は「y」〜【イ】及び「u」〜【中舌のウ 】であったのだが、
現在はこれらが殆ど同じ音になってしまっている点である。

 「u」=(北部で)【中舌のイ(ー)】または(南部で)単なる【イ(ー)】
 「y」=(単語の最終音節で)↑に同じ/(それ以外は)【曖昧なァ(ー)】
     ただし単音節語の場合はアクセントが置かれることがないならば後者になる
     (「y、yr(=the)」「yn、yng、ym(=in)」「fy(=my)」「dy(=your)」等々)

一方「i 」と「w」は半母音としても扱われるが、単体で母音として【イ】【ウ】とも読めるので、
その用法では「^ / ¨」「`」を付すこともできる。(「¨」は「i 」「w」にのみ使われる)

 「i 」=【イ(ー)】/「ヤ行の子音」
 「w」=【ウ(ー)】/「ワ行の子音」

(なお短い「i 」「w」は基本的に広口であって、短い「o」もそうである) 従って、

 「si+母音」=「シャ行」  「ti+母音」=「チャ行」  「di+母音」=「ヂャ行」
  (ちなみに外来語等では「j 」=「ジャ行」/「シャ行」、「ts」=「チャ行」となる)

のように綴ることができる。

そうすると二重母音は次のようになる。(以下では【中舌のイ 】→「i」 【曖昧なァ 】→【э】
 【広口のオ】】→【@】 【弛んだウ 】→【ω】 と記す)

 「ae」=【(北)ai /(南)ai 】(中世の「ay」)
 「au」=↑に同じ
      ただし複数形語尾としては(北部で)【ア】/(南部で)【狭口のエ
 「aw」=【アゥ】
 「ei 」=【эi 】
      ただし「ei(=his、she)」では【イー】、「eisiau(=want)」では【イ】音になる
 「eu」=「ey」=【(北)эi /(南)эi 】
 「ew」=【エゥ】
 「iw」=【広口のイゥ】
 「ou」=【@u】
 「oe」=【(北)@i /(南)@i 】(中世の「oy」)
 「oi 」=【@i 】
 「uw」=【(北)iu /(南)iu】
 「wy」=【(北)ωi /(南)ωi 】
 「yw」=【(北)iu /(南)iu】または【эu】

子音字の発音で注意すべきものを挙げると、

 「c」=【k】
 「ch」=「独語の強いハ行、摩擦のカ行
 「ts」=「チャ行」
 「th」=「英語の澄んだ th
 「dd」=「英語の濁った th
 「f」=【v】   「ff」=【f】   「ph」=【f】
 「ll」=「舌脇で摩擦するサ行
 「ng」=【英ング

 「rh」「mh」「nh」「ngh」 = 声帯の震えない無声の 「r」「m」「n」「ng」

となる。



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