PHOENICIAN LANGUAGE TRANSCRIPTION in THIS SITE
                                           ⇒Wikipedia フェニキア文字

現レバノン海岸の古代都市ビュブロス出身の海洋商業民族フェニキア人は地中海全域で幅広く交易を
行ったが、結果彼らの文字が周辺の民族に大きく影響を与えるようになった。ギリシャ文字、アラム文字
などはその子孫に当たる。フェニキア文字自身は原シナイ文字から発展したが、それはまたエジプトの
象形文字にインスパイアされて考案されたと言われている。

フェニキア語はセム語系の常として子音文字しか持たず、母音は何らかの方法で推測せねばならない。
本サイトではアルファベットの各文字に次のような記号を当てはめて表記する。

 ’   h   h‘  ‘
  y w

 k   g   k‘
 t   d   t‘
 p   b

 s   z   s‘     s#

 n  m  l  r

 ・「’」=声門破裂音   「‘」=有声咽頭摩擦音
   (両者とも日本では便宜上、単なる音の区切りとして扱ってよい)
 ・「 」=子音「 」の咽頭化による強勢音
  「h‘ 」=「強勢のハ行、澄んだ ‘ 」  「k‘ 」=「強勢のカ行、喉彦のカ行
 ・「s# 」=「シャ行」

以上が表記規則であるが、厳密を期するために実際の文字形と併せて表記する。

 ’=「 ’」  ‘=「‘ 」  h.=「 h‘ 」  h=「 h 」
 y=「 y 」  w=「 w 」

 k=「 k 」   g=「 g 」   q=「 k‘
 t=「 t 」   d= 「 d 」  t.=「 t‘
 p=「 p 」    b=「 b 」
 s=「 s 」  z=「 z 」   s.=「 s‘
   sh=「 s#

 n=「 n 」  m=「 m 」  l=「 l 」  r= 「 r 」



注意:セム語学の通常の転写法では

 「h‘ 」→「h.」 / 「 h
 「k‘ 」→「k.」 / 「q」
 「t‘ 」→「t.」
 「s‘ 」→「s.」
 「s# 」→「s



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