FRENCH EXPRESSION in THIS SITE
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フランス語で使われる文字は、

 a b c d e f g h i j k l m n o p q r
 s t u v w x y z   c   oe

及びその大文字となる。ここで「cっ」は「cのセディーユ 」で、「oe 」は「oとeの合字 」である。
「´」「`」「^」などのアクセント記号、母音の区切りを示す「 ¨」は後ろからくっつける。
有音の「h」字には語頭に「†」を付す。


表記規則は以上。だが単なるローマ字読みだけでは辛いこともあろうから、
初学者のために発音上の注意点も述べておく。


まず母音字から。「u」は【ウ】ではない。

 「u」=【唇の丸い「ウ」】 (【ュ】っぽい)

アクセント記号がついても「a i u o」の音は変わらない。

 「a 」「a`」「a^」=【ア】  「i 」「i´」=【イ】  「u」「u^」=【ュ】  「o」「o^」=【オ】

しかし「e」はそうではないし、アクセント記号が無くても語中の位置だけで変化する。

 「e´」=【狭口の「エ」
 「e`」「e^」=【広口の「エ」

 語尾の「e」=(読まない)
 語中で音節の終わりの「e」=【曖昧母音】(軽い【ゥ】っぽい)
 語尾の読まない子音字の前の「e」=【狭口の「エ」】(=e´音)
 同じ音節内の音を持つ子音字の前の「e」=【広口の「エ」】(=e`音、e^音)

複合的な母音字の発音で注意すべきものは、

 「ai 」「ai^」「ei 」=【広口の「エ」】(=e`音)
 「au」=「eau」=【オ】または【広口の「オ」
 「eu」=「oeu」=【円唇の狭口「エ(ー)」】または【円唇の広口「エ(ー)」
   (【暗いウ(ー)】っぽい 「oe 」の唯一の用法)
 「ou」「ou`」「ou^」=【ウー】 ただし 「ou」+母音=ワ行
 「oi 」=【ワ】/(子音直後で)【オワ】

「i 」は母音だが、実はまた「わたりの子音」(半母音または拗音化)でもある。

 「i 」=【イ】/「ィヤ行」/「ィア行」/「ヤ行」

これと関連して

 「y」=【イ】

ではあるが、母音の後では「i+i 」のような繰り返しとして扱われる。

 「ay」〜「ai」+「i 」=【エ】+「i 」  「oy」〜「oi 」+「i 」=【ワ】/【ォワ】+「i 」
 「uy」〜「ui 」+「i 」=【ュイ】+「i 」

母音の後の「il(l)」もまた「i+i 」のような音になる。

 母音+「il 」「ill 」=母音+【イュ 】

これに対して子音の後の「ille」は概ね【イル】になる。

 子音+「ille」=子音+【イル】/【イュ】

フランス語には鼻母音、つまり鼻に抜ける母音がある。

 「an」「am」「en」「em」=【アン】
 「in」「im」「ain」「aim」「ein」=【アン】 (【狭口の「エ」】を鼻音化)
 「on」「om」=【オン】 (【広口の「オ」】を鼻音化)
 「un」「um」=【アン】 (【円唇の広口「エ」】を 鼻音化)
 「oin」=「ォワン」
 「ien」=【ィエン】/【ィアン】


次に子音字の解説に移る。

「cっ」字は厳密に「サ行」であるが、「s」は濁ることがある。

 「cっ」=サ行
 「s」=【s】/母音間で【z】

「qu」は厳密に「カ行」であるが、「c」は【k】にも【s】にもなる。

 「qu」=カ行
 「c」=【k】 ただし 「ce」=【セ】、「ci 」=【スィ】

「g」も常に【g】音であるわけではない。

 「g」=【g】 ただし 「ge」=【ジェ】、「gi 」=【ジ】
             「gea」=【ジャ】、「geo」=【ジャ】

だが、

 「gue」=【ゲ】 「gui 」=【ギ】

であるので「ガ行」は作れる。

 「ガ行」=「ga gui gu gue go」

「ジャ行」を作りたいなら「j 」がある。

 「j 」=「ジャ行」

「シャ行」なら「ch」を使う。

 「ch」=「シャ行」

「ti 」は「スィヤ行」になることがある。

 「ti 」=【ティ】/「ティヤ行」 または 【スィ】/「スィヤ行」

また、特別な綴りとして、

 「gn」=「ニャ行」

がある。


子音字の繰り返しは原則として促音にならないが、例外として

 「cce」=【クセ】  「cci 」=【クスィ】
 「mm」=【m】または【mm】

となる場合がある。


語末の子音字は原則として発音しないが、「c」「f」「l 」「r」はしばしば音を持つ。
だが、そういった読まない語末の子音字も「リエゾン(連音)」では復活する。その場合、

 +「s」「x」=+【z】  +「d」=+【t】

である。


希・羅起源の語でしばしば

 「ph」=【f】  「rh」=【r】  「th」=【t】

のような綴りが見られるだろうが、それ以外では「h」は音を持たない。

 「h」=(無音)

しかし全く無意味かというとそうでもなく、「リエゾン」や「エリズィオン」の起こらない
語頭の「h」は「有音である」と呼ばれ、辞書等では「†」を語頭に付すのである。



付録 お役立ちサイト

 東外大言語モジュール::フランス語 − フランス語初歩
 Dictionnaire-japonais 和仏辞書
 Dictionnaire francais-japonais 仏和辞書 − 和仏も可
 TV5 - Dictionnaire MEDIADICO  − 仏仏・仏英・英仏辞書や動詞活用・類語辞典など
 LEXILOGOS::French keyboard online − ブラウザ上で仏語アルファベットを入力できる



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