ETRUSCAN TRANSCRIPTION in THIS SITE
                                        ⇒Wikipedia エトルリア文字(en)

現イタリア半島はトスカナ地方に住んでいたエトルリア人はギリシャ文明にリスペクトされ高度な文明を
築いたが、それは初期のローマ市にも大きな影響を与えた。エトルリア文字もギリシャ・アルファベットに
基づいており、ラテン・アルファベットの元になっている。従って当サイトにおけるエトルリア語の転写法は
ラテン・アルファベットに滑らかに繋がるように行うこととするが、具体的には次のような記号を各文字に
割り当てる。

 A B C D E W/F Z H Th I K L M N S~# O P S# Q R S T U X Ph Kh F~

 ・「W」=【w】及び「WH」=【f】であったが、【f】音のために後から「F~」字が創設された。
  「W」字の方は廃れてしまったが、字形を左右反転させて【f】音として復活したので
  この場合は「F」で記すことにする。(恐らくは半母音が元々存在しなかった)
 ・「O」字は早い時期に使われなくなり、「U」字で代用されるようになった。
  (恐らく元々は【オ】音が存在しなかったものと思われる。)
 ・「S# 」=「S~# 」=「シャ行」であるが、「S~# 」の方は早い時期に使われなくなった。
 ・「Kh 」=「気息を伴うカ行」 「Th 」=「気息を伴うタ行」 「Ph 」=「気息を伴うパ行」
 ・「K」「C」「Q」は同音であるが、「KA」「CI 」「QU」「CE」のように使い分けた。
 ・「X」=【ks】
 ・「B」「D」字は早い時期に使われなくなった。
  (恐らくエトルリア語に濁音が存在しなかったものと思われる。「Z」字の音価も怪しい?)

以上が表記規則であるが、分かりやすく実際の文字形も示しておく。
 a=「 A 」  i=「 I 」 u=「 U 」 e=「 E 」 o=「 O 」
 l=「 L 」 r= 「 R 」 m=「 M 」 n=「 N 」 h=「 H 」
 k=「 K 」  c=「 C 」 q=「 Q 」 kh= 「 Kh 」 x=「 X 」
 t=「 T 」 d= 「 D 」 th=「 Th
  p=「 P 」 b=「 B 」 ph=「 Ph 」 v=「 W / F 」 f=「 F~ 」
 s=「 S 」  z=「 Z 」 sh=「 S# 」 sh=「 S~#



付録 お役立ちサイト

 日本エトルリア協会 − 入門
 The word order follows the Etruscan alphabet − 単語集+備忘録?
 Etruscan Glossary(英語) − 単語集





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