DUTCH EXPRESSION in THIS SITE
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オランダ語で使われる文字は、

 a b c d e f  g h i  j  k l m n
 o p q r  s t u v w x y ij z

及びその大文字となる。現代では「ij 」は一文字と見なされ合字になっている。
母音区切りは「 ¨ 」、アクセント記号は「´」を後ろに付す。


以上で表記規則は終わりだが、一応発音の仕方も述べておく。
基本的には単なる「ローマ字読み」になる。


まず母音から。「a」「e」「o」「u」字は時に短く、時に伸ばして発音されるが、伸ばす時は概ね開音節
(母音で終わる音節)にいる時である。これに対して「aa」「ee」「oo」「uu」はいつでも長音になる。
ただし「u」は【ウ】でなく【ュ】のような音である。

 「uu」=【唇の丸い「イー」】(【ュー】っぽい)
 「 u 」=【独ウムラウトの「ュ」】(閉音節) / ↑「uu」音(開音節)

【ウ】の音が欲しければ次のように綴る。

 「oe」=【】  または 【ウー】 (伸ばすかどうかは不規則)

「u」と「uu」のように短母音と長母音では微妙に音色が異なることがままある。

 「aa」=「ae」(旧式綴り)=【アー
 「 a 」=【後舌のア】(閉音節) / ↑「aa」音(開音節)

 「ee」=【エー】 (【エィ】っぽく聞こえる) ただし弱い音では【曖昧な「ァ」】になる
 「 e 」=【広口のエ】(閉音節) / ↑「ee」音(開音節)

 「oo」=【オー】 (【オゥ】っぽく聞こえる)
 「 o 」=【広口の「オ」】(閉音節) / ↑「oo」音(開音節)

「i 」はいつでも短母音であるが、対応する長音は「ie」と書く。

 「ie」=【イー
 「 i 」=【「エ」っぽい「イ」

「u」の他にも日本語にない母音がある。

 「eu」=【唇の丸い「エー」、唇を引いた「ウー」】(【エュ】・【ウュ】っぽく聞こえる)


以上で単母音が尽きたので二重母音が作れる。
オランダ語に特有の「ij 」は単独では【エィ】と読むが、別の二重母音中で使われる時は【イ】で読む。

 「ij 」=【広口のエィ】(【アィ】とも聞こえる) / (二重母音中で【イ】)

実は「ij 」は古くは「y」と綴られており、今でも二重母音中で使われたりする(勿論「ヤ行」の子音と
しても使われる)。より分かりやすい「ei 」も二重母音「ij 」と同じ音であり、よって以下は同じ音を表す。

 「ei 」=「ey」=「eij 」=「ij 」

同様に

  「oy」=「oij 」=【オィ】  「ooy」=「ooij 」=【オーィ】
  「ay」=「aij 」=【アィ】  「aay」=「aaij 」=【アーィ】
  「oey」=「oeij 」=【ウ(ー)ィ】

しかし、次の二重母音は日本人には発音しづらいであろう。

 「ui 」=「uy 」=「uij 」=【唇の丸い「エ」、唇を引いた「オ」】+【唇の丸い「イ」

「-uw」は二重母音中では【ウ】音で読む。

 「eeuw」=【エーゥ】  「i euw」=【イーゥ】

 「au」=「auw」=「ou」=「ouw」=【「オ」っ ぽい「ア」+ゥ】

独語のように「r」は母音の後でしばしば【ア】っぽく聞こえる。例えば「er」=【アー】となる場合がある。


次に子音の説明に移る。先にも言ったように「y」は「ヤ行」としても使えるが、「j 」も同じ音になる。

 「j 」=「ヤ行」
 「y」=「ヤ行」 / 二重母音中で【イ】

「j 」は拗音化のような使い方ができる。

 「sj 」=「シャ行」  「tj 」=「チャ行」  「nj 」=「ニャ行

「w」は「ワ行」だが、実は微妙に【v】っぽい。(独語では完全に【v】である)

 「w」=【 v っぽい w

一方「v」は【f】だが微妙に【v】に近い。(独語では完全に【f】である)

 「v」=【 v っぽい f 】

概ね「c」=【k】だが、「e」「i 」の前では仏語同様【s】音になる。

 「c」=【k】 ただし 「ce」=【セ】 「ci」=【スィ】

一方、独語のような「ch」音もあり、「g」はその濁った音になる。

 「ch」=【独の強いハ行
 「g」=【↑の濁った音】 だが↑と同じ音で読んでもOK

ただし

 語末で「-sch」=【s】
 同じ音節内の「ng」=【英の ング

になる。やはり独語同様に「qu」は「クヴァ行」で読まれる。

 「qu」=「クヴァ行」 (「q」の唯一の用法)

「s」は母音間で濁り、語末で「b」「d」は澄んだ音になる。

 「s」=【s】だが母音間で【z】
 「b」=【b】だが語末で【p】
 「d」=【d】だが語末で【t】

「h」は単語によっては読んでも読まなくともいいものがある。


文法的な事柄で注意すべき点は、

・形容詞・副詞語尾の「-ig」では「i 」=【曖昧な「ァ」
・形容詞・副詞語尾の「-lijk」では「ij 」=【曖昧な「ァ」
・抽象名詞語尾の「-tie」=【スィ】または【ツィ】
・「's-」=冠詞「eens」「des」の略 【s】音
・「't-」=冠詞「het」の略 【t】音


最後に外来語における発音を示す。

・「au」=「auw」=【オー】
・「ou」=「ouw」=【ウー】
・「ch」=「シャ行」 ・「g」=【g】
・「th」=【t】
・「y」=【イー】
・「x」=【ks】稀に【s】



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