BULGARIAN EXPRESSION in THIS SITE
                                        ⇒Wikipedia

当サイトのブルガリア語はキリル文字をそのまま使用して表記する。つまり

 а б в г д е ж з и й к л м н о п
 р с т у ф х ц ч ш щ ъ ь ю я

及びこれらの大文字を使う。必要があればアクセント記号「 | 」も使う。


以上で表記規則終了だが、初学者のために発音の仕方も記しておくことにする。

子音字は次のように読まれる。

 「п」=【 p 】 「б」=【 b 】
 「т」=【 t 】 「д」=【 d 】
 「к」=【 k 】 「г」=【 g 】

 「ф」=【 f 】 「в」=【 v 】
 「х」=「独語の強いハ行、摩擦のカ行

 「с」=【 s 】 「з」=【 z 】
 「ш」=「シャ行」 「ж」=「ジャ行」
 「щ」=「шт」=「シタ行」

 「ц」=「ツァ行」 「дз」=「ヅァ行」
 「ч」=「チャ行」 「дж」=「ヂャ行」

 「л」=【 l 】  「р」=【 r 】
 「м」=【 m 】 「н」=【 n 】

 「й」=「ヤ行」(二重母音中で【イ】)

ただし、

 ・語末の濁子音は常に澄んだ音で読まれる
 ・子音連続「清子音+濁子音」では前者は濁った音で読まれる
 ・子音連続「濁子音+清子音」では前者は澄んだ音で読まれる

次に母音字だが、まず基本となる音としては次の通り。

 「а」=【ア】  「ъ」=【日本の非円唇の「う」が緩んだ音
 「у」=【ウ】 「о」=【広口のオ
 「е」=【エ】  「и」=【イ】

そして、これらに対応する「ヤ行」音にも文字が割り当てられている(軟母音)。

 「я」=【ヤ】  「ю」=【ユ】 「ьо」=【ヨ】(「ь」の唯一の用法)

開拗音(小さい「ャ」の音)を構成するには、子音字に「ヤ行子音」の「й」を添えるのでなく、
これらの軟母音字を直接続けて書く。つまりこれらは直前の子音を「軟らかくする」。ただし
「дж」「ж」「ч」「ш」は既に軟らかいことになっているので、後ろに軟母音は決して来ない。

アクセントの位置は単語によって定まっており、殆ど法則性は無いが、アクセント音節の
母音は長くはっきりと発音する。そうでない母音は短く曖昧に発せられたりするが、すると、

 アクセントのない「а」「ъ」
  ・アクセントの直前の音節にあれば明瞭な【ア】音
  ・それ以外の場所では【「а」と「ъ」の中間の音 】になる。
 アクセントのない「о」「у」
  ・アクセントの直前の音節にあれば明瞭な【オ】音
  ・それ以外の場所では【「о」と「у」の中間の音 】になる。

のような感じの読み方になる。このように「а」と「ъ」は密接であり、実は「я」は「а」「ъ」
両者に対応する軟母音であり二通りの読み方がなされる。また、語末の「ъ」は「а」で
記されねばならないという正書法上の決まりもあったりするが、これは文法的な事項と言って
よく概ね予測可能である。




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